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食物繊維の作用〜りんごは繊維の王様〜 (腸内ミステリーP42~P45より)
食物繊維は、長い間体内に取り込まれてもそのまま対外に排出されるだけの、毒にも薬にもならない成分と認識され、栄養学的にはほとんど無視されてきました。 ところが、今や果物の食物繊維、特にりんごの食物繊維は虫歯だけでなく、大腸ガンを防ぐ上で、非常に有用な成分であることがわかってきたのです。 りんごの食物繊維は水溶性で「アップルペクチン」、あるいは、「リンゴペクチン」などと呼ばれます。りんごをよく噛んでいると、何かよく噛み切れない繊維のような歯ざわりがあります。これが、りんごの食物繊維です。 水溶性繊維は、水に溶けるとゼリー状に固まり、便秘のときは便を柔らかくして排便を促し、下痢の時はゼリー状の膜になって腸壁を守るという働きがあります。 りんごの整腸作用というのは、このアップルペクチンが腸内の環境を整える働きのことなのです。 アップルペクチンには、まず第一に、他の果物のペクチンに比べて、非常に強い精菌作用があり、腸内の悪玉菌の発育に関しては、オレンジペクチンより5倍の抑制効果が認められています。
しかも、乳酸菌など腸内の善玉菌を増殖させるという働きがあります。乳酸菌は悪玉菌を殺すほか、腸の蠕動運動を促すので、下痢や便秘を治し、発ガン物質の発生も抑える働きをすることが知られています。 @腸内の悪玉菌の発育抑制効果 A整腸効果 B血糖値の上昇をゆっくりさせる などの働きが断トツに高いという評価なのです。
例えば、コレステロールの高い食品を食べ、血液に余分なコレステロールがたまり体に悪影響を及ぼすといったとき、りんごを一緒に食べることで、アップルペクチンがこの余分なコレステロールを、血液に入る前に体の外に運び出してくれます。 この働きは、動脈硬化の予防に役立つのはもちろんのこと、これに関連して発症する脳梗塞、脳血管障害、狭心症、高血圧等々の予防に役立つわけです。 また、食物繊維の整腸作用は、ガンの原因となる悪玉菌を腸内から消去する一方で腸の働きを助ける善玉菌を産生しているのです。 このような働きを見ると、食物繊維を豊富に含むりんごが、「繊維の王様」として改めてその存在が脚光を浴びてきても不思議ではありません。 今、日本での死亡原因第一位がガン、第二位は心臓病となっていますが、それだけにガンの発症原因に対して抗体があり、コレステロールの浄化にもよく働く食物繊維は、もっともっと意識的に摂取される必要があるのです。
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