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                 ケルセチン〜りんご・癌・脳卒中・心筋梗塞〜

 ケルセチンには強い抗酸化作用があり、りんごなどの果物に多く含まれていることが知られています。
フラボノイドの一種であるケルセチンは、動脈硬化症やガンの予防に有効であるとの研究結果が蓄積し、注目されています。
動脈硬化症は、組織への血流が減少し、機能不全を起こしますが、その原因は、血液中の活性化酸素によって低比重リポ蚕白質(悪玉コレステロール)などが酸化されるためと考えられています。ケルセチンは、この活性化酸素を消去するため、血管壁の障害を抑制する働きがあると考えられています。動脈硬化とその予防にかかわる細胞内での詳細な作用機作に関しては今後の研究成果をまたねばなりませんが、長期間にわたる人に対する疫学研究の結果から、ケルセチンに富んだ食事は、心臓発作と脳卒中の両方に対して予防効果のあることが報告されています。
 オランダ・ズッフェン地域の年配者に対して行われた研究において、心臓疾患による死亡率とフラボノイドの摂取量との間には、統計的に有為に逆相関が認められました。また、ケルセチンを主要成分とするフラボノイドの習慣的な摂取は、脳卒中のリスクを低減することも明らかになりました。オランダ・ズッフェン地域の人たちはフラボノイドを1日当たり26ミリグラム摂取していますが、その供給源として紅茶が最も多く、りんごも重要な供給源でした。
すなわち、りんごなどのケルセチンを含む食品を摂取すれば、心筋梗塞や脳卒中の危険を下げることが出来ることがわかりました。
 多くの果物についてフラボノイド成分の分析が行われていますが、りんごに最も多くケルセチンが含まれていること、実験室レベルでの研究においてガンの発生を抑制することが認められています。
25年間にわたりフィンランドで行われたガンに対する疫学研究によるとりんごがすべてのガンに対して、特に、肺ガン予防に有効であることが明らかとなりました。りんごの肺ガンに対する相対危険率は0.42ですから、りんごを多く摂取すると、肺ガンになるリスクが58%軽減できることが示唆されます。また、すべてのガンに対しても相対危険率は0.87で、ガン予防効果が認められました。また、ケルセチンを多く含むタマネギにもガン予防効果が認められましたが、りんごには及びませんでした。りんご等の果物からケルセチン等の抗酸化成分を毎日摂取することが重要であることもわかりました。
                              (果物の真実より)
 

 


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